2026年10月25日、ガストの店の入り口に貼られた1枚の手書きの紙の写真が、Xで一気に広まりました。

書かれていたのは、「ミセスのメニュー表をもって帰らないでください。困っています。」という短いお願いです。

Mrs. GREEN APPLEとのコラボが始まって、まだ4日目のこと。

しかも同じコラボでは、初日にファンが隣の席の客へ「コラボ目的ですか〜?」と声をかけ、その人のグッズをもらった話が出ていました。

26日にはファンではないと断った客が「ファンじゃないなら来るなよ」と言われたという体験談まで広まっています。

ファンじゃない客は来てはいけない、なんてルールがファミレスにあったでしょうか。

「ミセスファンのマナー、さすがにひどくない?」とモヤモヤが止まらない人も多いですよね。

ガストのコラボでこれまでに起きた迷惑行為を日付の順にまとめて、ファンじゃない人は行っちゃダメなのかまで、わかりやすく解説していきたいと思います。


ガストのコラボで起きた3つの迷惑行為

まず整理しておくと、ガストとMrs. GREEN APPLEのコラボ「Chef RyoChan」は、2026年10月22日の10時30分から12月2日まで、一部をのぞくガスト全店が舞台。

メニューは、キーボードの藤澤涼架が“シェフ”として考えた6品で、ガストはこれを「ガスト史上最大規模」のコラボと呼んでいるそうです。

対象の料理を頼むと数量限定のグッズがもらえて、第1弾はマグカップかスプーン・フォークセット、全部そろえると特製のテーブルセットになるとのことで、第2弾は11月12日から配られる予定。

ただし公式ページによると、絵柄はランダムで、しかもグッズ付きの同じ料理は1人1品までと決まっています。

 

10月22日 隣の客に「コラボ目的ですか」

コラボの初日、ファンを名乗る人がXに、隣の席の年配の女性がマグカップをもらっていたので「コラボ目的ですか〜?」と声をかけたら、「よかったらもらって」と譲ってもらえた、と喜んで書いていました。

相手が自分から譲っているので、法律の話になるようなことではありません。

引っかかった人が多かったのは、食事中の知らない人に、最初に聞いたのがグッズのことだった、という点。

このポストの言い方は荒っぽいものの、同じところに引っかかった人はかなり多かったようです。

年配の女性からすれば、グッズ目当てで来たのかと聞かれて、断りにくい空気になったのでは、と心配する声も出ています。

 

10月25日 メニュー表を持ち帰る

冒頭の貼り紙が広まったのが、この日です。

コラボの料理が並んだ専用のメニュー表まで、グッズのように持ち帰る人が出てきてしまいました。

ただ、メニュー表は店の備品で、客のものではありません。

週刊女性PRIMEの記事では、スポーツ紙の記者が持ち帰りは「窃盗」にあたる行為だと指摘していました。

貼り紙がどの店のものか、何枚なくなったのかは、いまのところ伝えられていません。

分かっているのは、手書きの最後の1行が「困っています」だったことです。

 

10月26日 断ったら「ファンじゃないなら来るな」

昼休みにガストで食べていた人が、ミセスファンらしき人から「友達になりませんか」と声をかけられ、「ミセスファンじゃないので」と断ったところ、小声で「ファンじゃないなら来るなよ」とつぶやかれた、という体験談も広まりました。

なぜ友達なのかについて、ネットでは、絵柄がランダムなグッズを交換する相手を探していたのでは、という見方がいくつも出ています。

同じ料理は1人1品までなので、一緒に頼む人が多いほど、そろえやすくなる、という読み。

言った人が本当にミセスファンだったのかは、体験談からだけでは分かりません。

同じ人かどうかは別として、22日と並べると、知らない客にグッズ目当てで声をかける形が、4日後には断った相手を締め出す一言にまで行っていたことになります。


まだ裏の取れていない迷惑行為

ここまでの3つのほかにも、ネットで心配されている迷惑行為が3つあるんです。

転売、グッズだけもらって料理を残すこと、グッズの交換を迫ることで、どれも気になる話ですが、実際にどこで起きたのかまではまだ伝えられていません。

いちばん多いのが転売の心配で、週刊女性PRIMEはコラボが始まる前から「転売も懸念」と報じていて、ファンの側からもこんな声が。

「料理完食してから渡す形式」という案が出てくるのは、グッズだけもらって料理を残す人が出ることまで、ファン自身が気にしているからでしょう。

ガストの公式ページにも、商品の放置や廃棄、常識の範囲を超える食べ残しは控えてほしい、という注意書きが最初から載っています。

もう1つ、週刊女性PRIMEのグルメライターの話として、ランダムで配られるグッズの交換を求める人もいて現場が混乱している、と伝えられていました。

誰にどこで交換を求めたのかまでは書かれていないので、ここは「そういう話も出ている」というところまでです。


店の対策の外で起きている迷惑行為

こうして並べると、「来るな」の件も交換相手探しだったという見方を入れれば、3つとも根っこにあるのはグッズ。

絵柄はランダムで、同じ料理は1人1品まで、全部そろえるとテーブルセットになる、という仕組みなら、欲しい絵柄のために他人のグッズが気になってしまう人が出るのも想像がつきますよね。

ガストもこの点は準備していて、オリコンの取材で、グッズの在庫が売り上げと合っているかを全店で毎日夜にチェックし、転売が起きないよう本部で何度も打ち合わせたと説明していました。

ただ、そこで手当てされていたのは、グッズの数と転売。

隣の客への声かけも、メニュー表の持ち帰りも、「来るな」も、その対策のずっと外側で起きているんです。

そして、そこを最後に受け止めているのが店で働く人たち。

忙しいなかでも、グッズを撮って喜ぶ客の顔を見て嬉しくなった、と書く店員さんもいます。

ただ、週刊女性PRIMEが紹介した従業員とみられる投稿には、シフトの人数も時給も変わらないまま混雑を受け止めていることや、忙しさから「ずっと謝ってた」という様子もつづられていました。

入り口の貼り紙が手書きだったのも、そんな現場から出てきた1枚だったからなのかもしれません。


藤澤涼架も「一ガストファン」だった

「ファンじゃないなら来るな」と言われると、ファンでない人は、自分が場違いなのかと一瞬ひるんでしまいます。

ところが、このコラボを作った当人の言葉を開くと、話は逆向きなんです。

10月21日の発表会で、藤澤涼架は「一ガストファンとして大切にメニューを考えた」と話していました。

地元の長野で、子どものころから家族でガストに通っていたそうです。

コラボのチゲ鍋も、リハーサル帰りやライブのあとに食べて「チゲの味が体に染み渡ってくるのを鮮明に覚えている」という思い出の味。

発表会の最後の呼びかけは、「これから寒くなってくるので、ガストのご飯を食べて元気になってもらえたら」でした。

ガストの側も同じで、メニュー開発チームの担当者はオリコンの取材に「いろんなお客様に喜んでいただきたい」と話しています。

つまりこのコラボは、ファンのための特別な場所を作った企画ではなく、ガストに通ってきたメンバーが、ふだんのガストに自分の料理を加えた企画というわけです。

「お前こそ来んな」まで返すのはやりすぎとしても、「私はガストファン」という名乗り方は、藤澤涼架が発表会で自分を呼んだ言葉と同じでした。

 

実際、ファンではないけれどおいしそうだから頼んでみた、という人も普通にいます。

藤澤涼架の「元気になってもらえたら」は、こういう人にもちゃんと届いていますよね。

気がかりなのは、迷惑行為の話が広まるほど、こうした人がガストから足を遠ざけてしまうこと。

「来るなよ」の体験談を書いた人も、コラボの期間中はもうガストに行かない、と書き添えていました。

この騒動で静かに損をしているのは、コラボと関係なく前からガストに通っていた人たちです。


一緒くたにされる普通のファン

この話でもう1つつらいのが、ふつうに楽しんでいるファンまで、同じ目で見られてしまうこと。

ネットでは「ミセスファンは民度が低い」とひとまとめにする声もかなり出ています。

ただ、実際に問題になっているのは隣の客への声かけ、メニュー表の持ち帰り、ほかの客への「来るな」という3つの行為です。

「大多数の人は普通なんでしょうけど、少数の方たちだけ異様に悪目立ちしますね」と書いている人もいます。

 

ファンの中からは、このコラボに素直にお礼を言う声も上がっていました。

JAM'Sはミセスのファンの呼び名で、コラボカフェや抽選のイベントには行けないファンでも、店の数が多いガストなら近所で行ける、という受け止め方です。

ただ、近所のガストを選んだ時点で、そこにはファンではない昼休みの客も最初からいるということ。

第2弾のグッズが配られる11月12日からも、藤澤涼架が「一ガストファンとして」考えたチゲ鍋は、ファンかどうかに関係なく、ガストに来た人なら誰でも頼んでいい一皿ですね。