依頼した人のそばにただいるだけのサービス「レンタルなんもしない人」で知られる森本祥司さんが、はじめしゃちょーにXでブロックされていたことに気づき、2026年10月30日に「え!いま!?」とひと言だけ投稿しました。

添えられていたのは、はじめしゃちょーのXを開いた画面で、そこには「@hajimesyacho さんはあなたをブロックしました」と出ていました。

 

2人は2019年に動画で共演した仲。

ところが動画の公開から9日後、レンタルさんははじめしゃちょーの運転が危なかったとXに書き、ちょっとした騒ぎになりました。

その共演動画がいまは見られないこともあって、7年前の暴露をまだ根に持っているのでは、と思った人もいたはずです。

 

でも、レンタルさん本人の返信をたどると、動画が見られなくなったいきさつは、その想像とは逆でした。

2021年ごろまでは頼みごとを聞く関係だった2人に、2026年になって何があったのでしょうか。


はじめしゃちょーとレンタルなんもしない人のプロフィール

名前 はじめしゃちょー

生年月日 1993年2月2日(33歳)

出身 富山県

活動 YouTuber(チャンネル登録者数は約1630万人)

はじめしゃちょーは、日本でトップクラスの登録者数を持つYouTuberです。

10月30日の夜には、映画『うるわしの宵の月』のスタッフが全面協力したショートドラマを自分のチャンネルで公開し、役者に挑戦しています。

翌日には「俳優仕様」の写真を載せていて、ブロックの件には何も触れていません。

 

名前 森本祥司(もりもと・しょうじ)

活動名 レンタルなんもしない人

サービス開始 2018年6月

依頼料 1万円(交通費と飲食代などは別)

レンタルなんもしない人は、依頼した人のところへ出向いて、ただそこにいてくれる人です。

1人で入りにくい店への同行や、ゲームの人数合わせなど、だれかがそばにいてくれれば済む場面によく呼ばれています。

飲み食いと簡単な受け答え以外は何もしない、というやり方が面白がられて話題になり、本やテレビドラマにもなったほどです。


2019年の共演動画と運転の暴露

はじめしゃちょーは、2019年7月30日に公開した動画でレンタルさんを呼んでいます。

タイトルは「話題の『レンタルなんもしない人』レンタルしてみた。誰なの?何なの?」。

 

はじめしゃちょーはゲームや筋トレを見守ってもらい、カラオケやボウリング、焼肉にも付き添ってもらいました。

レンタルさんは撮影のあいだほとんど口を開かず、最後は、はじめしゃちょーに焼肉を焼いてもらっています。

はじめしゃちょーは「一人では行きづらい所もあるので、使い方によってはとても大事な仕事」「何もしないのは才能で、人の魅力を感じました」と感想を話しました。

レンタルさんも、帰りのグリーン券を買ってもらい、駅のホームまで見送ってもらったことを投稿して、「めちゃくちゃ楽しかったな……」と書いていたくらいです。

 

ところが動画の公開から9日後の2019年8月8日、レンタルさんは撮影の日の移動について、こう投稿します。

さらにレンタルさんは、はじめしゃちょーが車に付いたテレビを見ながら運転していたことを続けて投稿しました(この投稿はいまは開けず、文面は当時の報道に残っています)。

テレビ見ながら運転しても法律的に問題ないんだろうか。はじめしゃちょーは「正規のルートで買って元から機能としてあるんだから問題ないんじゃないですか」と言ってたけど。僕はこの世の誰一人としてテレビを見ながら運転してほしくないですね……

テレビを見ているあいだは「かなり意識もってかれてた」とも書いていました。

 

運転中に画面をじっと見るのは、道路交通法で禁じられている行為に当たるおそれがあります。

はじめしゃちょーのXには「危険運転やめてください」という声が届き、車の中での本人の答えも含めて、運転の危うさを示す話として広まりました。

 

責められたのはレンタルさんも同じだった

一方で、レンタルさんのほうを責める人たちも出てきました。

  • 依頼した人の私生活を、本人の許しなく公開した
  • 動画が出て1週間以上たってから言い出した
  • わざと炎上させようとしているのでは

はじめしゃちょーのファンの中には、「安全運転はしてほしいけど、Xではあまり言ってほしくなかった」という人もいました。

運転は危なかった、でもそれを書くのもどうなのか。

どちらも一理あるまま、2人がこの件で言い合うこともなく、2019年の騒ぎは収まっていきました。


レンタルさんはなぜ車の中の話まで書いたのか

2019年夏にネットのニュースサイト「現代ビジネス」に載った、臨床心理士の東畑開人さんとの対談で、レンタルさんは自分のやり方をこう話しています。

依頼を受けて、その様子を書いて、バズって、フォロワーが増えることを繰り返していきました。

レンタルさんは、依頼の様子をXに書いて注目を集めることで、このサービスを広げてきた人です。

同じ対談では、炎上について「めちゃくちゃ楽しいです、炎上。みんな自分のことばっかり言っているので」とも話していました。

記事として公開されたのは2019年8月12日で、ちょうど運転の投稿で責められていたさなか。

 

今回のブロックをめぐるやり取りでも、レンタルさんはこう書いています。

僕は面白いと思ったことはどんどん言っちゃうほうです。もちろん本人との約束があれば言わないですが。

裏を返せば、約束をしていなければ、レンタル中に見たことはXに書かれるということです。

 

運転の投稿は「僕はこの世の誰一人としてテレビを見ながら運転してほしくないですね……」で終わっていて、車の中で怖かったのは本当なのでしょう。

ただ、日本一のYouTuberの話を書けば注目が集まることも、炎上を楽しめる人なら分かっていたはずです。

怖かった気持ちと、書けば目立つという計算が重なった投稿だったように見えます。


共演動画の削除を頼んだのはレンタルさん本人

「確かはじめしゃちょーとの動画も削除されてるよね」という投稿に、レンタルさん本人がこう返しています。

それは僕が消してほしいとお願いしました

共演動画は消されたわけではなく、レンタルさんがはじめしゃちょーに頼んで、本人しか見られない〈非公開〉にしてもらっていたのです。

別の人への返信では、こうも書いています。

それお願いしたの5年くらい前のことなので「いま!?」と言いました

 

なぜ消してほしいと頼んだのか

レンタルさんは、頼んだ理由を書いていません。

ただ、2021年ごろという時期を考えると、材料のある読み方は2つあります。

  • 2019年の騒ぎで責められたのは自分のほうでもあり、動画が残っている限り、運転の話と一緒に掘り返され続ける
  • 依頼の様子は自分の言葉で書くのがこのサービスのやり方で、はじめしゃちょーが編集した動画の中で自分が見られ続けるのは、そのやり方と合わない

どちらも本人が言ったことではないので、決め手はありません。

 

それよりはっきりしているのは、はじめしゃちょーの側の行動。

暴露から2年ほどたって届いた頼みに、はじめしゃちょーは応じて、自分のチャンネルの動画を非公開にしました。

2021年ごろの時点では、頼みを聞くくらいの関係はまだ残っていたのです。


あの日の話で、いま読めるのはレンタルさんの側だけ

こうして、2019年7月の撮影の日の運転について、いまも誰でも読めるのは、レンタルさんが8月8日に書いた「車の運転かなり危なかった」の投稿だけになりました。

はじめしゃちょーの動画は非公開になり、本人の言い分を伝えるものは何も残っていません。

 

あの日のことで2人が出したものと、いま手元に残っているもの。

はじめしゃちょーが出したもの 撮影の時間・帰りのグリーン券

はじめしゃちょーの手元に残ったもの 非公開の動画1本

レンタルさんが出したもの 撮影の時間

レンタルさんの手元に残ったもの いまも読める運転の投稿

Xのフォロワーは、はじめしゃちょーが約484万人、レンタルさんが約41万人です。

発信する力でははじめしゃちょーが10倍以上大きいのに、本人が黙っている限り、あの日の出来事を人に伝えているのは、レンタルさんの投稿だけです。

お金を払って人を呼んでも、その日の話を誰がどう語るかまでは決められない。

レンタルという仕組みには、最初からそういう面がありました。


なぜ今になってブロックしたのか

7年前の暴露、2021年ごろの削除の頼み、そして2026年のブロック。

いちばんの謎は、〈なぜ今なのか〉です。

はじめしゃちょーはブロックの理由を何も話していませんが、ネットで言われている理由は、大きく分けて3つあります。

 

①運転の暴露をずっと許していない

レンタルさんへの返信には、こんな声もありました。

確かあなた、コラボしたときのはじめしゃちょーの運転マナーについて暴露したでしょ?そんなことする人ブロックするの当然じゃない?

この人はさらに、誰もいないところなら誰でも飛ばすし、そのくらいのことはする、とも続けていました。

レンタルさんの返事は、ひと言だけ。

7年前のことでしたら、誰もいなくなかったです

誰もいなかったわけではない、つまりあの日の車には、レンタルさん自身が乗っていたという意味です。

誰も見ていない運転なら大目に見てもいい、というかばい方は、その場にいた本人のこのひと言で崩れてしまいます。

「なんもしない人」として黙って隣に座っていても、見ている人はちゃんといた。

茶化しているようにも、いちばん痛いところを突いているようにも読める返事でした。

 

ただ、この説には合わない材料が2つあります。

1つは、さきほどの2021年ごろの削除の頼みに、はじめしゃちょーが応じていたこと。

もう1つは、「気づいていなかっただけで、5年前(動画の削除を頼んだころ)からブロックされていたのでは」と聞かれたレンタルさんが、「いえ、今年たまたま流れてきたときはされてなかったので」と答えていることです。

今年はじめしゃちょーの投稿をたまたま見かけたときには、まだブロックの表示は出ていなかったということ。

7年前の件だけが理由なら、2026年になってからというのは遅すぎます。

 

②間違えてブロックした

はじめしゃちょー本人に向けて、誤ってブロックしたのではと問いかける人もいました。

ありえなくはない話ですが、これを支える材料は今のところ何も出ていません。

 

③いまのはじめしゃちょーにとって見たくない相手だった

ブロックすると、相手の投稿は自分の画面に出てこなくなります。

はじめしゃちょーはいま、映画のスタッフと組んだドラマ企画で役者に挑戦し、「俳優仕様」の写真を載せているところです。

そんな時期に、自分の運転の危うさを書いた人の投稿が目に入るのは、気持ちのいいものではないはずです。

 

レンタルさん自身も、2024年に別の人からブロックされたとき、自分の発信についてこう書いていました。

僕はフォロワー多めびとのわりには配慮に欠けた発信をしがちで、よくひとを不快にさせてるので、そういった不快を一切視界に入れないようにあらかじめブロックしておくことは賢明なことと思います

このときレンタルさんをブロックしていたのは、タレントのアレン様。

レンタルさんは「なのでアレン様をロック画面にしましょう」と、見られないならスマホの待ち受けにして眺めましょう、という冗談で返していました。

ブロックを〈不快を見ないための賢い手〉と書いたのは、ほかならぬレンタルさん本人でした。

 

3つのうち、材料がいちばんそろっているのは③です。

2021年ごろまでは頼みを聞く関係だったのに、2026年になってブロックした。

だとすれば、7年前の一件そのものより、いまの自分の目に入るものを整理した、と考えるほうが筋が通ります。

もちろん、本当の理由ははじめしゃちょーにしか分かりません。


「なんもしない人」はレンタル中だけ

今回の件で、レンタルさんのもう一つの顔に気づいた人もいます。

レンタル中は何もしない人が、終わったあとでは思ったことをそのまま書く、という驚きです。

 

レンタルさん自身も、ブロックに気づいたその日に、別の人へこう答えていました。

ブロックそのものについては、「当たり前ですがブロックは個人の自由です」と書いています。

そのうえで、「『はじめしゃちょーにブロックされた』は面白すぎました」とまで投稿しました。

 

はじめしゃちょーにしてみれば、距離を置くためのブロックだったのかもしれません。

けれど、そのブロックの画面さえ、レンタルさんの手で〈面白い話〉として投稿されました。

見えないようにしたはずの相手に、また自分の話を語られてしまったのは、なんとも皮肉ですね。