菊池風磨は見る目がなかった?山田涼介の忠告から1年7か月
「ちゃんと忠告聞いておけば良かったね菊池。」
2026年9月19日の夕方、この一行を添えた動画が、すごい勢いで広がりました。
映っているのは、1年7か月前の菊池風磨と山田涼介です。
逮捕されたのは、timeleszの猪俣周杜。
9月18日の夜、東京・江東区のコンビニの駐車場に止めた車の中で、20代の知人女性の顔を殴ってけがをさせた疑いが持たれていると報じられています。
ところが翌日のネットで、その名前より多く見かけたのは、菊池風磨のほうでした。
「見る目がない」「責任を取れ」、その隣に「風磨は悪くない」。
猪俣周杜は、オーディション番組『timelesz project -AUDITION-』、通称タイプロで選ばれて加入したメンバー。
あの番組を最初の回から見てきた人ほど、この両方が胸の中で鳴っているんじゃないでしょうか。
今回は、菊池風磨に向けられている批判をひとつずつ並べて、どこまでが本人の判断の話なのかを整理していきたいと思います。
「見る目がない」と「風磨は悪くない」
怒りは、まず猪俣周杜へ向きました。
顔を殴られた女性がコンビニへ駆け込んだ、と報じられたのですから、当たり前です。
ところが一晩あけると、その隣に菊池風磨の名前が並びはじめました。
菊池風磨は見る目がない
見る目がないっていうのは、結局そういう人間が好きだし相性がいいってことなんだよな— yui (@yuihvma) 2026年9月19日
タイプロで審査する側にいた3人の中で、いちばん厳しい言葉を候補生にかけていたのが菊池風磨です。
配信が始まった2024年9月の初回、歌詞を忘れた候補生への「歌詞忘れてるようじゃ無理か(笑)。歌詞はね、入れとかないと」という一言は、「菊池風磨構文」と呼ばれてネット中に広まりました。
あのとき番組の看板になっていた言い回しが、いまはそのまま跳ね返る形になっています。
一方で、同じ夜にはこういう声もありました。
猪俣くんの逮捕見て、timeleszの新メンバー決まりますってなったときによにのちゃんねるで山田くんが言ってたこと思い出した…
「いろんなことがガラッと変わって人として変わっちゃう」って山田くんが心配してた通りになっちゃったよね…
菊池風磨とかオリメンが新メンバー制御できなかったって責任感じそう。
オリメンが謝るとこ見たくないよーーー— lateco☺︎2児ママ (@lateco_days) 2026年9月19日
オリメンというのは、Sexy Zoneのころからいる佐藤勝利・菊池風磨・松島聡の3人のこと。
「オリメンが謝るとこ見たくないよーーー」という一行に、うなずいた人はかなり多かったようです。
叩いている人と、かばっている人。
正反対に見えますが、どちらも「あの3人が選んだ」という同じ一点から歩き出しているんですよね。
タイプロで何が起きて、猪俣周杜がこの先どうなりそうなのかは、こちらから読めます。
今回のような場面で、ふたりきりになったときにどうふるまう人なのかは、歌でもダンスでもカメラの前の姿でも測れません。
この日、叩く側もかばう側も、結局は同じ一本の動画を見返していました。
山田涼介が言ったのは予言ではない
その動画が、これです。
ちゃんと忠告聞いておけば良かったね菊池。
— (@sh_ak5) 2026年9月19日
映っているのは、2025年2月16日に配信された「よにのちゃんねる」の一場面。
タイプロの最終審査で新メンバー5人が決まった、その翌日に出た回でした。
画面の中の菊池風磨は、選んだばかりの5人のことを、うれしそうに話しています。
「結構いいやつらっすよ、まじで。そのまま育ってくれればホントイイ子っすね。スレてないし」
それを聞いたHey! Say! JUMPの山田涼介が、こう返したと東スポは伝えています。
「急に入ってデビューなわけじゃん。金銭感覚も含めて、いろんなことがさ、ガラッと変わるわけじゃん。やっぱ変わっちゃうと思うの、人として。そこをどう制御するかはやっぱ菊池たち次第なのかなって」
報道はこれを「1年前の懸念が現実になった」と書いています。
たしかに当たっているのですが、もう一度並べて読むと、少し違うものが見えてくるんです。
菊池風磨が言ったのは「そのまま育ってくれれば」。
山田涼介が返したのは「そこをどう制御するかは菊池たち次第」。
同じ会話の中で、育てるのが誰の仕事なのかが入れ替わっています。
片方は育ってくれるのを待つ側に立っていて、もう片方は「それはあなたたちの仕事だよ」と、主語を菊池風磨たちのほうへ押し戻している。
山田涼介が渡したのは、未来の予測ではなく役です。
そして菊池風磨のほうは、このプロジェクトはこれからも続いていくんだ、という話でそれを受けたと伝えられています。
いまこの動画が何度も見返されているのは、予言が当たったからではありません。
誰が育てるのか。
その問いが一度だけ出されて、そのまま流れていった。
あの短いやりとりに残っているのは、そっちのほうです。
あの回から逮捕の日まで、1年7か月。
誰が教えるのかは決まっていなかった
では、その役を誰かが引き受けたのか。
いま「オリメンが教育していない」と言われているのは、まさにここです。
まぁこのプロジェクトに関しては
風磨含む3人の責任なんで。
あれだけ騒がれてでもやったんだから
アイドルとしての立ち居振舞いは3人が徹底的に教えるべきだし、先輩達や他担、自担ですらそこを注意してたのに。
この結果なの、さすがに引く。— Mackey (@Mackey48774857) 2026年9月19日
この投稿をした人は、別の投稿で、ジュニアを通っても問題を起こす人はいる、と先に認めたうえで書いていました。
そのうえで「だからこそ正規ルートじゃない事で見られる目は厳しい」と続けています。
一方で、その言い方に真正面から反対している人もいました。
普通にオリメンも寺原、将生、篠塚というかなんなら会社も悪くないと思う
25歳で誰かを殴るなんて誰も想像できないし
会社の後輩が元カノ殴って逮捕されて、同じ部署の私が指導不足で怒られたらキレるよ意味不明すぎる。本人の責任でしかない。
— luna (@luna_chan_q) 2026年9月19日
同じ部署の後輩が起こしたことで自分の指導不足を問われたら、たしかに納得はいきません。
旧ジャニーズには、何年もジュニアとして先輩の後ろで踊りながら、アイドルとしてのふるまいを覚えていく期間がありました。
レッスンも、楽屋での立ち方も、取材の受け答えも、その何年かのあいだに先輩から後輩へ手渡されていくもの。
タイプロは、その期間を省いた入り口です。
省いたこと自体が悪いわけではありません。
18,922人が応募して、審査の様子がほとんど公開されて、グループは実際に息を吹き返しました。
ただ、省いた期間にくっついていた「教える人」のほうは、どこにも付け替えられていなかった。
しかも、timeleszにはリーダーがいません。
Sexy Zoneのころから置いていなかった席が、新メンバーを5人迎えたあとも空いたままです。
2025年7月27日放送の『突然ですが占ってもいいですか?』で、そこを正面から突かれる場面がありました。
リーダーはいるのかと聞かれてメンバーが首を振ると、占い師の星ひとみが「リーダーを作らなければ3年で終わります」と告げたそうです。
そのうえで名前まで挙がったのが、菊池風磨でした。
菊池風磨は「絶対に作ろう!」、寺西拓人は「早く作ろう!」と返していたと伝えられています。
それから1年あまり、リーダーの席はまだ空いたままです。
いまその場面を切り取った動画が、逮捕の報道と並べて回っています。
timeleszに改名したのが2024年4月1日
占い通りでリーダー決めてないからホントに3年で終わりそう…timeleszの猪俣周杜容疑者を傷害の疑いで逮捕 警視庁
— あずき|部下より早く帰る女 (@azuki_daysxx) 2026年9月19日
グループがtimeleszになったのは、2024年4月1日のことでした。
そして名前を挙げられた菊池風磨自身にも、余裕があったわけではないんです。
2025年5月18日公開の「よにのちゃんねる」では、事務所から「いったん休んだら?って言われてます」「肩は叩かれてます(笑)」と明かしていました。
2026年4月には喊の不調でしばらく活動を休み、復帰したときに寺西拓人が「風磨が普段やってくれたことの大きさもわかりました」と話しています。
教える役を渡された人が、事務所から休みをすすめられるほど働いていた。
「教育していない」で止めてしまうと、この偏りを作った側が画面から消えてしまいます。
リーダーを作ろう、と言ったところまでが放送に残りました。
批判は放送中からすでにあった
「見る目がない」の次に多いのが、そもそもタイプロをやったこと自体への批判です。
反対の声を押し切って始めたうえに、走っているあいだも自分の色を出しすぎていた。
「浮かれていた」「暴走していた」と書いている人もいます。
言い出したのは菊池風磨だった
2025年2月15日の新体制発表会見で、松島聡はこう話していました。
「最初は菊池からこのオーディションの話があった時に、3人でもいろんな話し合いをしました」
オーディションが始まる前の雑誌の取材でも、本人はこう語っています。
「僕がこのプロジェクトに、timeleszというグループに、アイドル人生を懸けようという想いがそもそもどこから生まれたのかといえば、それはファンのみなさんでしかないです」
新メンバーが決まった会見では「我々は家族です。家族となりました。名字はtimeleszです」とも。
言い出した人で、審査した人で、リーダーに名前を挙げられた人。
肩書きは無いのに全部が同じ一人に乗っているので、何か起きたときの矛先もまっすぐそこへ向きます。
放送中から「独断審査」と言われていた
批判は、いま急に始まったものではありません。
2024年12月19日の東スポは、菊池風磨が特定の候補生を猛プッシュしているように見える、という不満がファンから出ていたことを伝えています。
歌やダンスにはまだ課題があるのに、練習への姿勢が評価されて4次審査へ進んだ。
それを菊池の独断ではないか、と見た人がいたそうです(その候補生が誰なのかは書かれていません)。
これについては、テレビ局関係者が「放送を見ると菊池さんの評価がダイレクトに響くように見えますが、佐藤さん、松島さんの意見もしっかり反映されている」と否定しています。
松島聡と佐藤勝利も、番組の中で独断説をその場で打ち消していました。
ただ、そう見えていた、という記憶のほうは1年たっても消えていません。
先輩の「無理」を押し続けていた
そして、いちばん掘り返されているのがこれ。
2025年3月9日公開の「よにのちゃんねる」で、菊池風磨は「『timelesz』を出させてほしい」「マジでいい奴らなんで、お願いします」「一回ここで戦わせてほしい」と頼んでいます。
山田涼介の答えは「ごめん、無理」。
その場面の動画が、いま「預言者」という言葉つきで回っています。
【預言者】山田涼介がTimelessを全力拒否
やっぱ真のイケメンは第六感を持ってるな、、、
こう言う人がかっこいいし信頼できる存在
— ステロイドな動画 (@stemoto69) 2026年9月20日
菊池風磨が紙に書いて差し出したのは「timeleszを出させて欲しい」の一行。
断った山田涼介のほうがかっこよく見える、というところまで来ています。
当時からファンのあいだでは「風磨がtimeleszって言う度に顔が笑ってないのに気付いてほしい」という声が出ていました。
2025年11月には、チャンネルの登録者数が減ったことが話題になり、その理由として菊池風磨の態度を挙げるファンの声が記事にまでなっています。
身内のグループを押し込もうとする姿に、あのころから引っかかっていた人はいた、ということ。
そして押し続けていた相手が、いちばん先に新メンバーの心配を口にしていた山田涼介でした。
選ばれた本人が残していた言葉
ここまでは菊池風磨の側の話ですが、批判の矛先は猪俣周杜の普段のふるまいにも向かっています。
「アイドルとしての自覚がなさすぎる」「オリメンの好意でアイドルにならせてもらったのに」。
デビューしてからの言動をさかのぼって、これもおかしかった、あれもどうなんだ、と並べていく動きが続いています。
猪俣周杜は2022年からアイドルグループ「8iper」で1年半ほど活動し、そのあとは家業の塗装会社で経理を手伝っていました。
応募総数18,922人のうち、最終審査まで残った1人です。
菊池風磨は加入の会見で、猪俣周杜について「努力を見せずに、自分とただひたすら向き合って、我々timeleszと向き合って、曲と向き合って、そんな姿がすごく印象的でした」と話していました。
がんばっているところを人に見せない子だった、という意味です。
松島聡の評価は「本当に誰からにも愛される」「一切負の感情を見せない」。
候補生どうしで選んだ「努力がハンパないと思った候補生」でも、1位に挙げられています。
そして加入直後の2025年3月、雑誌のインタビューで、なぜ自分が選ばれたのかを聞かれた本人はこう答えていました。
「正直に言うと自分ではよくわからなくて」
選ばれた理由が、選ばれた本人にも分かっていなかった。
努力だけは全員が認めていて、けれどその努力が何に向かって積まれるべきなのかを、言葉にして渡した人はいたのだろうか。
女性を殴ったとされる行為の責任は、もちろんその人のものです。
ただ「自覚がない」という言葉は、本人にも、教えるはずだった人たちにも、同じだけ刺さります。
菊池風磨はまだ何も言っていない
STARTOは2026年9月19日の夜、猪俣周杜を当面のあいだ謹慎とし、活動を休止させると発表しました。
正式な処分は、当局の処分が確定したあとに決めて公表するとのこと。
グループは残る7人で活動を続けるそうです。
そして菊池風磨からのコメントは、いまのところ出ていません。
その沈黙の外側で、かばう声もずっと流れ続けています。
事実なのだとしたら絶対に擁護できないけど、それで菊池風磨やオーディション自体を叩くのは絶対に違う。セクゾの名前がどうとか見るけど、途中で降りた外野が口出ししないで欲しい。もうあなたたちには関係ないよん
— (@so_loveSexy) 2026年9月19日
線を引くとしたら、たぶんここです。
女性の顔を殴ったとされる行為の責任は、その人のものであって、選んだ人が代わりに背負うものではありません。
オーディションを開いた人が、そこから先の私生活まで保証できるわけでもない。
そこを混ぜてしまうと、いちばん責められるべき行為のほうが薄まります。
それでも引っかかるのは、やっぱりあの1年7か月なんですよね。
新メンバーが決まった翌日に、いちばん近い先輩が「そこをどう制御するかは風磨たち次第」と、はっきり役を渡していました。
その5か月後には、テレビの占いにまで「リーダーを作らなければ3年で終わる」と言われています。
それでも席は空いたままで、いちばん背負っていた人は体を壊しました。
この並びを見てしまうと、足りなかったのは見る目ではありません。
決めるべきことを決めないまま走り出した、その時間のほうだったと感じてしまいます。
顔を殴られてコンビニへ駆け込んだ女性のけがが、まず先に癒えてほしいところです。
そのうえで菊池風磨に聞きたいのは、「見る目があったのか」ではなく、選んだあとの時間を誰がどう預かっていたのか、ですよね。
