WEST解散で最後のライブなし…関ジャニとの差がヤバい
2026年9月24日、WEST.が9月30日でグループの活動を終えると発表されました。
発表から最後の日まで、わずか6日。
解散ライブのようにファンと直接会う場は、いまのところ用意されていないと報じられています。
1か月前、藤井流星と小瀧望の脱退が発表された直後には、「潔く解散してほしい」という声がたくさん並んでいました。
その隣でよく名前が出ていたのが、2人が抜けても5人で続いた関ジャニ∞です。
解散してほしいという声のとおりになったのに、なぜこんなに納得できないのか。
関ジャニ∞とWEST.の差を日付で並べていくと、足りなかったものが見えてきました。
今回は、解散の理由として本人たちが明かしたことも含めて、わかりやすく整理していきたいと思います。
潔く解散してという声が並んだ
2026年8月30日の夜に2人の脱退が発表されてから、ネットには「解散」という言葉が並びはじめました。
グループを叩きたくて書いている人たちではありません。
むしろ、長く追いかけてきた人ほど、その言葉を使っていました。
ホントに「7」という数字にこだわりがあるならWEST.は解散(もしくは活動終了)一択だな。
— まきちゃん (@maki_chan_0122) 2026年9月1日
7という数字にこだわりがあるなら解散一択、という一行です。
2014年のCDデビューから2026年の春まで、このグループは7人のまま12年を走ってきました。
途中で欠けた人も、あとから入った人もいません。
7人という数字は、人数というよりグループの名前と同じ重さを持っていたわけです。
脱退が発表されるまでに何があったのかは、結婚ラッシュのせいにできない理由のほうに時系列でまとめています。
解散を望む投稿の中には、繰り返し出てくる言い方がありました。
一度で終わらせてほしい、です。
何が辛いって脱退発表があって、今後WEST.が継続or解散の発表、2人の脱退時期の発表、そして脱退する日と解散もしくは5人でのWEST.の再出発日を迎えなきゃならないこと。なんでこんな3段階で苦しまなアカンねん
— けい。 (@jasmin_0071) 2026年9月1日
この人が数えているのは、グループの人数ではありません。
これから何回、つらい日が来るのかという回数のほう。
脱退の発表があって、継続か解散かの発表があって、脱退の時期の発表があって、2人が抜ける日が来る。
そのあとに、5人での再出発の日がまた来ます。
解散してほしいという言葉は、グループを終わらせたいという意味ではありませんでした。
終わりを、何度にも分けないでほしいという意味です。
しかも、この人たちが望んでいる終わり方には、必ず7人が入っていました。
2人を追い出して5人を残せ、と書いている投稿はほとんど見当たりません。
解散してほしいと書く人ほど、最後まで7人の側に立っていたんです。
関ジャニは1年4か月あけていた
ここで引き合いに出されてきたのが、ファンから「エイト」と呼ばれてきた関ジャニ∞。
2024年2月4日にSUPER EIGHTへ改名していますが、比べられているのは改名前の話なので、ここでは関ジャニ∞と書きます。
関ジャニ∞は2002年12月18日に8人で結成されました。
2006年12月30日に内博貴が脱退して7人になり、2018年12月31日に渋谷すばるが、2019年9月30日に錦戸亮が抜けて、いまの5人になっています。
2人が抜けたと言われていますが、そのあいだは1年4か月ほどあいていました。
同じ日に2人が抜けたわけではないんです。
8人が7人になり、7人が6人になり、6人が5人になる。
関ジャニ∞のファンは、この段差を3回にわけて降りています。
1回ごとに、残ったメンバーが埋め方を探す時間がありました。
渋谷すばるが抜けたあとは錦戸亮と安田章大が中心にボーカルを引き受け、錦戸亮が抜けたあとは安田章大がメインボーカルになっています。
そのつど、誰の分を誰が持つのかを話し直して、作り直してきたわけです。
WEST.のほうは、藤井流星と小瀧望の2人が同じ1本の発表で抜けています。
関ジャニ∞のファンは、8人が5人になるまでを13年かけて受け取りました。
WEST.のファンは、それを1晩で受け取ったことになります。
渋谷すばるの最後は7月8日だった
脱退が発表された夜、関ジャニ∞の当時を思い出していた人もたくさんいました。
脱退を受け止めきれないジャス民の気持ちが痛いほど分かる。悲しいけどその気持ちは一生消えない。ここに関ジャニの昔のアルバムばっか聴いてる人がここにいるからな。ただ関ジャニは2人が脱退する時にそれぞれライブをしてくれたのが唯一の救いだったなと思う。WESTもファンを置いていかない
— TEK (@iZWMt0Yogr52779) 2026年8月31日
それぞれライブをしてくれたのが唯一の救いだった、という一行です。
ただ、実際の日付を見ると、少し違います。
渋谷すばるの脱退が発表されたのは、2018年4月15日の会見でした。
そして関ジャニ∞としての活動が終わったのが、2018年7月8日です。
発表から最後の日まで、2か月半。
その日は『関ジャム 完全燃SHOW』の初の生放送で、7人そろって出る最後のテレビでもありました。
ここで大事なのは、生放送だったかどうかではありません。
その日が最後だと知ったうえで、その日を迎えられたということです。
4月に知らされて、7月8日に見送った。
2か月半のあいだに、覚悟を作る時間がありました。
錦戸亮の最後は終わってから知った
ところが、もうひとりのほうは事情が違います。
錦戸亮の脱退と退所が発表されたのは、2019年9月5日です。
そのとき同時に伝えられたのが、9月3日のドームツアー『十五祭(じゅうごさい)』の千秋楽で、すでに関ジャニ∞としての活動を終えていた、という事実でした。
会場にいたファンは、9月3日が最後だったと2日後に知ったことになります。
つまり関ジャニ∞でも、きれいに見送れたのは片方だけです。
それでも当時のファンが「まだ救いがあった」と振り返るのは、どちらにも最後の日そのものはあったから。
2018年7月8日と、2019年9月3日。
日付が決まっているというだけで、人は気持ちの置きどころを作れます。
決まっていないあいだは、その置きどころがありません。
テレビをつけるたびに「これが最後かもしれない」と思ってしまう。
終わりの日が示されていない状態というのは、毎日が少しずつ最後の日になるということなんです。
解散してほしいという声の下にあったのは、たぶんこの疲れ方でした。
5人が最初に立った1000人の会場
「関ジャニとはレベルが違う」という言い方には、もうひとつの意味が入っています。
エイトは残った5人でも十分やれる力があった、という見方です。
ただ、5人になったエイトが最初にやったことを知ると、その見方も少し変わります。
錦戸亮が抜けたあと、5人になった関ジャニ∞が最初に組んだのは、2019年11月6日から始まる47都道府県ツアーでした。
会場の収容人数は、ツアー全体を通しておよそ1000人前後。
いちばん小さい会場は、高知の須崎市民文化会館で964人です。
その前年まで、彼らはドームを回っていたグループでした。
5人になって最初にやったのは、ドームの続きではなく、1000人の会館から日本中をやり直すこと。
しかもそのツアーは、新型コロナウイルスの影響で、2020年3月11日の島根公演から先が中止になっています。
作り直しには、時間もかかりました。
関ジャニも脱退繰り返して今凄く良いカタチやから、WEST.もそうなってく未来も勿論あり得ると思うけど けど今この瞬間の気持ちとしては悲しいし受け入れるのは無理 関ジャニもすばる脱退でやっぱり引いちゃったし けど今のエイトが一番好きにはなったからどうなるかわ分からんのやけどね
— 松山 (@OL59096760) 2026年8月31日
今のエイトが一番好きになった、と書いている人が、同じ投稿の中で「今この瞬間は受け入れるのは無理」とも書いています。
好きになり直すまでに、この人は5年以上かかっていました。
レベルが違うと言われていたものの正体は、個々の力量というより、抜けたあとに規模を下げてやり直せたかどうかのほうです。
7人で立つ最後の1日がほしかった
WEST.のほうは、脱退の時期も決まらないまま9月に入りました。
その中で、こんな声が出ています。
WESTꓸが7人の間に、1度でいいからライブをしてくれませんか。勝手なのはわかってるけど、ちゃんと7人のWESTꓸを締めくくってほしい。解散するにせよ5人で再出発するにせよ。
— 真 (@makotototo_s2) 2026年9月1日
解散するにせよ5人で再出発するにせよ、と書いてあるところが大事だと思いました。
この人は、どちらでもいいと言っています。
ほしいのは結論ではなく、7人で立つ最後の1日のほうでした。
その1日にいちばん近かったのが、10月31日と11月1日に大阪で開かれる野外フェス「KAMIGATA EXPO PARK FES 2026」です。
9月15日、フェスの公式サイトに「WEST.7名としての出演が困難であるため」出演はない、という告知が出ました。
チケットは返金になり、メンバー個人での出演もありません。
カミガタ、west5人で出てよーーー!!えーーーー
— さん (@sansansan273) 2026年9月15日
5人だけでも立ってくれるなら、と思っていた人の道も、同じ告知で閉じています。
7人で立つ予定だった日は、最後の1日ではなく返金の案内になりました。
「完璧」という言葉は、中国の古い歴史書『史記』に出てくる話が由来です。
藺相如(りんしょうじょ)という人が、隣の国へ持っていった宝玉を、傷ひとつつけずにそのまま持ち帰った出来事から来ています。
もとの意味は、欠けていないことではなく、預かったものを欠けさせずに返すことでした。
7人のまま返してほしいという願いには、2000年以上前から名前がついていたわけです。
9月24日に7人で出した答え
2026年9月24日、STARTO ENTERTAINMENTは、WEST.が9月30日をもってグループの活動を終えると発表しました。
残る5人と会社は「5名での活動継続を含め」話し合いを重ね、「それぞれが今後目指す活動や方向性を踏まえ」て結論を出したそうです。
7人とも10月1日からは同じ事務所で、それぞれの仕事を続けるとのこと。
2人の脱退の日が決まる前に、グループのほうが終わります。
スポーツニッポンはこれを、藤井流星と小瀧望も在籍したままの「7人で終止符」と書きました。
ファンクラブの会員向けに出た動画には、7人がそろって並んだそうです。
TBSの報道によると、重岡大毅が「僕たちWEST.、2026年9月30日をもってグループを畳むことにしました」と伝えました。
桐山照史は、話し合った中身を「活動休止についてだったり、5人での活動だったり、個々についてだったり、たくさんの可能性について議論してきました」と明かしています。
この記事の最初に並べた声を、もう一度思い出してみてください。
何回つらい日が来るのかを、数えていた人がいました。
その段差は途中がなくなり、残っているのは9月30日の1回だけです。
7人のまま解散してほしい、という願いのうち、7人のまま、のところだけは叶ったことになります。
仲が良いからこそ話せなかった
脱退が発表されてから、ネットでは理由探しが続いていました。
音楽の路線のせいだ、結婚のせいだ、いや隠されていたことのせいだ。
当てにいくほど、話は誰かを責める形になっていきます。
この期に及んで「誰のせい」「これが原因」「この路線が嫌だったんだ」「こういうアイドルでいたかったんだろう」みたいな論点で話すのもうやめようよ。7人が好きで応援してきたWEST担が誰かを責めるために分断してしまうのも悲しいし、7人それぞれが分断しているかのように語られてしまうのも悲しい。
— らいおん (@zbjndc) 2026年9月1日
7人が好きで応援してきた人たちが、誰かを責めるために割れてしまうのが悲しい、という一行。
9月24日、その理由を小瀧望が自分の言葉で書きました。
日刊スポーツが報じたブログの抜粋によると、こうです。
「一緒に過ごしていく中で価値観のズレが生じ、大好きで仲が良いからこそ、僕自身そのことをうまく言葉にして話すことができず心が追いつかなくなり“いたい場所”がいつの間にかそうではなくなってしまいました」
報じられた抜粋の中に、路線という言葉も、結婚という言葉も出てきません。
書かれていたのは、仲が良かったから言えなかったという順番でした。
東洋経済オンラインはこの一文について、仲が良いことと、仕事の上で価値観が一致していることは同じではない、と書いています。
ここで、関ジャニ∞の段差をもう一度思い出してみてください。
1人抜けるたびに、残った人たちは誰の分を誰が持つのかを話し直すしかありませんでした。
WEST.は12年間、ひとりも欠けていません。
一度も欠けなかったから、話し直すきっかけも一度も来なかったのではないでしょうか。
ニュースのコメント欄では、自分の職場を重ねる声がいちばん多く共感を集めていました。
好きで入った会社が大きくなるうちに雰囲気が変わり、ここは自分のいる場所ではないかもしれないと思って辞めた、本当は辞めたくなかった、という書き込みです。
仲間ではあっても友達ではない、こまめに話し合うことが足りなかったのではないか、7人それぞれに後悔があるのではと思うと心が痛い、と書いた人もいます。
誰かを責める言葉より、そちらのほうが多く読まれていました。
人気が落ちて終わるグループではなかった
ここは、はっきり書いておきたいところです。
WEST.は、仕事がなくなって終わるグループではありませんでした。
冠番組を持ち、個人の仕事も多く、オリコン週間ミュージックDVD・BDランキングでは18作連続で1位を取っていたと東洋経済オンラインが伝えています。
関西テレビの番組でも芸能リポーターが、この夏の映像作品の売上がグループ最高を記録していた、と話していました。
「関ジャニとはレベルが違う」という言い方は、少なくとも数字の上では当たっていません。
それでも続かなかった理由として、同じ東洋経済の記事が挙げていたのが、長く続いたグループがぶつかる壁です。
メンバーが若いうちは、グループとして成功することがそのまま人生の真ん中にあります。
けれど30代になると、個人として何をしたいのか、私生活をどこまで優先するのかが、人によって違ってくる。
WEST.も全員が30代になり、神山智洋はソロライブ、桐山照史と濵田崇裕と小瀧望は舞台、重岡大毅と藤井流星は俳優、中間淳太は情報番組と、それぞれ1人でも成り立つ仕事を持っていました。
グループの仕事と、自分がやりたい仕事が、少しずつ重ならなくなっていく。
コメント欄にも、結婚して10年たてば想定していなかったことが山ほど起きる、仲の良さだけでは語れない、という声がありました。
そして東洋経済は、最終的にWEST.を終わらせる判断をしたのはメンバー全員だ、と書いています。
2人が抜けたから仕方なく解散した、という話ではない、ということです。
7人で始めたから7人で畳んだ
では、なぜ関ジャニ∞のように5人で続ける道を選ばなかったのか。
答えの手がかりは、WEST.の始まり方にあります。
2014年の元日にCDデビューが発表されたのは、重岡大毅・桐山照史・中間淳太・小瀧望の4人だけでした。
そこから4人が直談判して、藤井流星・神山智洋・濵田崇裕を加えた7人でのデビューを取りにいっています。
その経緯は、WEST.5人のブログに違和感を抱いてしまうワケのほうで詳しく並べました。
中間淳太は2023年6月のバラエティ番組で、「1人でも辞めたら終わりやと思ってる」と話していた、と女性自身が伝えています。
7人でなければ始まらなかったグループは、7人でなくなるときに、グループごと畳む道を選んだ形です。
東洋経済の記事も、彼らなりに最後まで筋を通した終わり方だったのかもしれない、と結んでいました。
9月26日の朝、中間は大阪の生放送『正義のミカタ』でこう報告しています。
「私も所属していますWEST.というグループなんですけども、9月30日をもちまして、一度畳むことになりました」
「…WESTなんですけども 1度畳む…」
1度が付いた#中間淳太 #WEST
— hirora (ヒロ) (@07rxe_qmsa) September 26, 2026
「一度」という言葉に、少し救われた人がいました。
はっきり解散と言えばいいのに、と冷ややかに受け取った人もいます。
解散が発表された9月24日には、日刊スポーツによると、濵田崇裕もブログに「いつかまだ7人で集まり、ファンのみなさんの前で歌える日がきたらいいな」と書いていたそうです。
この先のことは、いまは誰にも約束できません。
ただ、畳むという言葉は、捨てるという言葉とは違うものとして選ばれています。
日付は渡されたのに最後の1日がない
ここまで並べてきても、まだ引っかかるところが1つだけ。
解散ライブのようなファンとの対面の場は、9月30日までに、いまのところ用意されていないとオリコンが伝えています。
同じ事務所では、2020年から休んでいた嵐が、ライブツアーを経て2026年5月31日に活動を終えました。
ただ、WEST.には「活動終了」って言葉、使わないでほしい
そこは普通に「解散」でしょって「活動終了」って言葉は、ラストに「僕たちの新曲です」って言って、会場が優しい涙笑顔につつまれてさ…
嵐で「five」と言って、届けてくれて、それが活動終了なの、私の中で…
— チッチ (@luv5mj) September 24, 2026
活動終了という言葉は、最後に新曲を届けて、会場が涙と笑顔に包まれるものだと思っていた、という投稿です。
関ジャニ∞のファンにも、2018年7月8日と2019年9月3日という、最後の日そのものがありました。
WEST.のファンには9月30日という日付がやっと渡されたのに、その日に7人が立つ場所がありません。
この記事の途中で、2つのグループの差は、ファンの手元に日付が渡っていたかどうかだと書きました。
日付だけでは、足りなかったことになります。
東洋経済の記事は、WEST.にはお別れの物語を準備する時間すらなかった、と書いていました。
Snow Manの阿部亮平も、9月25日の『ZIP!』で「本当に、この結末しかなかったのかなというのは、ちょっと考えてしまいますね」と話しています。
コメント欄には、畳むと決めてくれたのは良かったけれど、あの動画だけでは終わってほしくなかった、という声もありました。
解散してほしいと書いた人も、5人で続けてほしいと書いた人も、望んでいたのは、終わり方を自分の手で受け取ること。
7人のまま、という半分は届きました。
もう半分の最後の1日が、9月30日までに少しでも形になってくれたらいいですね。












