2026年9月25日、FRUITS ZIPPER(ふるっぱー)の全国ツアー愛知公演。

開演の直前に場内へ流れたのは、仲川瑠夏の体調不良を知らせるアナウンスだったそうです。

前の日の午後から、仲川瑠夏のソロデビューを祝う『THE FIRST TAKE』の場面で、同じメンバーの月足天音だけが省かれているように見える、という切り抜き動画が広まっていました。

「女カースト」「いじめ」という言葉まで付いて回った、その翌日のことです。

ネットではいま、責める声とかばう声がぶつかり合い、疑いの目はほかのメンバーにまで向けられるように。

9月26日の夜には、所属事務所のアソビシステムが、事実と異なる内容の投稿や拡散に対して法的措置を講じる場合もある、とするお願いを出しています。

どちらの声を信じればいいのか、見ているほうまで落ち着かなくなってしまいますよね。

 

ただ、ふるっぱーはもともと、メンバー同士の不仲説を本人たちが笑いに変えてきたグループです。

「不仲プリ」まで撮ってネタにしたピンクと緑のペアもいるのに、紫の仲川瑠夏と赤の月足天音のことだけは、この1年、本人たちがネタにしていないまま。

今回は、これまでの不仲説がどう終わってきたのかと、愛知公演のあとに広がった声、そして「省かれた」と言われた月足天音本人が最初に書いていた一言を、わかりやすく解説していきたいと思います。


開演2分前に告げられた仲川瑠夏の体調不良

楽しみにしていたライブで、始まる直前に「体調不良」と聞かされたら、客席は一気にざわつきますよね。

FRUITS ZIPPERは、アソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から生まれた7人組で、いまは全国をまわる秋のホールツアーの真っ最中です。

メンバーカラーは仲川瑠夏が紫、月足天音が赤で、ネットでは名前より「紫」「赤」と色で呼ばれることも多い二人。

愛称はそれぞれ「るなぴ」「あまねき」。

ファンのあいだでは、月足天音が体調不良による休養から戻った2025年の秋ごろから、この二人が並ぶ場面がめっきり減ったと、1年近く言われてきました。

この日の会場は、名古屋のNiterra日本特殊陶業市民会館フォレストホール。

会場にいた人の投稿によると、仲川瑠夏の体調不良を知らせるアナウンスが流れたのは、開演のわずか2分前だったそうです。

ステージは仲川瑠夏がいないまま始まり、2曲目で月足天音が涙を見せて、しばらくステージを離れていたとのこと。

そのあいだを残ったメンバーでつなぎ、途中から仲川瑠夏も姿を見せた、という流れが、公演のあと次々と書き込まれていきました。

 

終演後、月足天音は「愛知ありがとうございました!」と写真を載せています。

そのすぐあとに、グループの公式アカウントが出したのがこちらのお知らせです。

「本人の出演への強い意向もあり」とあるので、仲川瑠夏は自分から出たいと伝えて、途中からステージに立ったことになります。

日刊スポーツによると、終演後に公式が載せた集合写真に仲川瑠夏の姿はなく、その理由は書かれていなかったそうです。

「省かれた」と言われた赤がステージで涙を見せ、「省いた」と言われた紫は開演からはステージに立てなかった。

騒ぎの真ん中にいた二人が、同じ日のステージで、どちらもいつもどおりではいられなかったわけです。


仲川瑠夏の体調不良まで疑われた夜

公式のお知らせを見て、まず心配になった人もいれば、「このタイミングで?」と引っかかった人もいたと思います。

実際、ネットでは公演の直後から、体調不良そのものを疑う声や、休養していた月足天音を引き合いに出して責める声のほうが、ずっと大きく広がりました。

引き合いに出された休養は、月足天音が2025年6月ごろから体調不良でイベントを休みはじめ、7月に休養を発表して、9月に戻ってきたことを指しています。

その休養を心配しながら見守ってきた人にとっては、今度は仲川瑠夏が体調不良と聞いても、すぐには気持ちが追いつかないところがあるのかもしれません。

一方で、同じころにはこんな声も上がっていました。

仲川瑠夏を推している人が、同じ投稿の中で「月足を泣かせたやつ」も許さないと書いています。

仲川瑠夏の29歳という年齢まで持ち出して責める言葉が並ぶなかで、どちらか一人の味方ではなく、7人のままでいてほしいと書いた人もいたということ。

体調不良が本当かどうかは、外からは確かめようがありません。

はっきりしているのは、公式が「本人の体調を最優先に」と書いた、ということだけです。

 

疑いの目が7人全員に向いた

騒ぎが大きくなるにつれて、話は二人のことだけでは済まなくなってきました。

9月25日から26日にかけて、ネットにはこんな投稿が次々と出ています。

  • 別の映像の一場面で、仲川瑠夏の拍手が月足天音のときだけ違うと並べた切り抜き
  • MVの撮影中に起きた出来事を「不仲の原因では」とする投稿
  • 7人全員に性格のあだ名を付けて並べた投稿
  • 櫻井優衣まで月足天音を無視している、と受け取れる短い動画

櫻井優衣については、「ラジオで何回もあまねきと組んでるし」と、すぐにファンから反論が出ました。

 

ここまで来ると、「女カースト」がどこまで当てはまるのか、気になってきますよね。

カーストと言われると、ひとりを周りのみんなで下に置く、1対多の形が思い浮かびます。

ところが、この1年のあいだ二人を追いかけてきた人には、少し違って見えていたようです。

「まなふぃ」は、同じメンバーの真中まなの愛称。

ずっと見てきた人の目に映っていたのは、二人のあいだの距離と、その間に入ってつなごうとするメンバーの姿でした。

ネットでも、「1対1の距離感の話であって」「そんな陰湿なグループじゃねぇ」と書くファンがいます。

「女カースト」という言葉が付いたとたん、二人のあいだの話が、7人全員を疑う話へ書き換わってしまったわけです。


不仲説を笑いに変えてきたグループ

FRUITS ZIPPERには、これまでにも不仲説が何度か出ています。

前からファンのあいだでささやかれていたのが、ミントグリーンの櫻井優衣とピンクの松本かれんの「ゆいれん不仲説」です。

それに本人たちが返したのが、この投稿。

2023年12月、二人で「不仲プリ」を撮って、自分たちからネタにしてしまいました。

 

もう一組は、月足天音と鎮西寿々歌の「ストイック不仲」。

「不仲コンビ」を名乗る二人の呼び名で、月足天音が自分でハッシュタグにも使ってきた言葉です。

2025年3月のラジオ番組『FRUITS ZIPPERのオールナイトニッポン0』で、月足天音は「私と鎮西寿々歌は不仲コンビとして売りたすぎて、初期ぐらいから一緒に自撮りをしなくなったよね」「私たち不仲を装ってたんだよね」と明かしたと報じられています。

その少しあとには、二人がおそろいのスマホケースを買っていたことを、オリコンニュースが伝えていました。

不仲と言われたら、本人たちの口で笑いに変えて終わらせる。

ふるっぱーは、ずっとそうやって不仲説と付き合ってきたグループなんです。

そして、今回の件で引っかかっている人が気にしているのも、まさにそこでした。

「あまるな」は、赤の月足天音と紫の仲川瑠夏の二人のこと。

ほかの組み合わせなら本人たちがネタにして終わるのに、この二人のことだけは、1年たってもどちらの口からも笑いにならない。

「今回は本当なのでは」と感じてしまうのは、映像そのものより、この1年一度もネタにならなかったことのほうなんですよね。

ネットでは、1年近くこの件をそのままにしてきた運営にも問題がある、という声も上がっています。

 

ただ、ここは逆の見方もできるところです。

体調を崩して休んだメンバーとの「不仲」を、本人たちが笑いにするのは、ほかの組み合わせよりはるかに難しいはず。

ネタにならなかった1年は、ネタにできなかった1年だったとも読めます。


「省かれた」本人が最初に書いた言葉

では、月足天音自身は、あの『THE FIRST TAKE』をどう受け取っていたのでしょうか。

9月18日に公開されたその回は、仲川瑠夏がソロデビュー曲「朝にならないで」を一発撮りで歌い、見守っていたメンバーが駆け寄って祝福する場面で幕を閉じる回でした。

切り抜かれたのはこの最後の場面で、女性自身は、仲川瑠夏がほかの5人とは手を取り合ったり頭をなでたりしていた一方で、月足天音とはそうした瞬間がなかった、と伝えています。

同じ記事には、真中まなが月足天音の頭をなでる場面はあった、とも書かれていました。

公開を知らせる番組の投稿を引用して、月足天音が同じ日のうちに書いたのがこちら。

6日後に「省かれている」と言われることになるその回の告知に、月足天音本人が付けた言葉は「おめでたい」と「いちばん好きな曲」でした。

今回の騒ぎの中で、この投稿を引用して話題にした人は、数えるほど。

 

もちろん、この一言だけで「仲良しだ」と言い切れるわけではありません。

ほめているのは曲とデビューそのもので、あの場面のことを書いたものでもないからです。

公開当日から、この投稿には「あまねきは大人だよなあ」という声と、「やっぱ月足と仲川って仲悪いんやな」という声が、両方付いていました。

それでも、仲川瑠夏のソロデビューという出来事に、月足天音が自分の名前で残したのは、お祝いの言葉だったということ。

「省かれた子」「いじめられている側」という役を決めたのは、月足天音本人ではありません。


紫と赤が欠けたステージを支えた5人

愛知のステージを見ていた人の投稿には、ほかの5人の姿も残っていました。

月足天音が歌えなくなり、仲川瑠夏もまだいないあいだ、残った5人がステージを支えていた、という投稿です。

その場にいた別の人も、「水色とピンクが頑張る」と、メンバーカラーで書き残していました(水色は真中まな、ピンクは松本かれんの色です)。

「女カースト」と聞いて浮かぶのは、6人で1人を省く絵です。

でも、9月25日のステージに実際にあったのは、欠けた二人のぶんまで、5人で歌ってつなぐ姿でした。

 

その翌日、9月26日の夜に所属事務所が出したのが、こちらのお願いです。

名指しこそしていませんが、「事実と異なる内容による批判」や「憶測・根拠のない情報に基づく投稿」とその拡散が、いまも多く見られると書かれています。

一方で、二人の仲がどうなのかについては、この文面のどこにも触れられていません。

二人のあいだに距離があったのか、あったとしたら何があったのか。

それを知っているのは二人だけで、ふるっぱーのこれまでの不仲説も、最後に答えを出したのは本人たちの言葉でした。

今回は、その言葉が出てくるより先に、「いじめ」「カースト」という言葉のほうが遠くまで走ってしまったことが、いちばん引っかかります。

ツアーの次の公演は、9月30日の大阪。

そこで7人そろった姿が見られるのかどうか、続報を待ちたいところですね。