大阪・関西万博は、開催前には「費用がかかりすぎる」「盛り上がらないのでは?」「何を展示するんだ?」と批判の声もありました。
しかし実際に開幕すると、多くの来場者で賑わい、予想を大きく超える大成功でしたね。


その裏には、単なる話題性ではなく「来場者が実感した魅力的な理由」が存在するはず!
そこで、私自身の体験も交えながら 大阪万博を成功へと導いた9つの理由 を考察してみました。
大阪・関西万博が大成功した理由9選!
「結局、万博って何が良かったの?」
理由や満足したところは人それぞれだと思いますが、大阪万博を振り返ってみて、私は9個挙げられました!
理由① 外国料理を安心して楽しめる衛生環境
食いしん坊の私にとって、グルメは大事!!
各国のパビリオンで提供される料理は大人気で、「本場の味を安全に食べられる」という安心感が、多くの来場者を惹きつけたのではないでしょうか!?

私も海外旅行に行くと、その土地のグルメを楽しみたいのですが、「メニューが読めなくて、何だかわからない」「お腹を壊してずっとホテルにいることになるかも」と心配で食べられないことも…
だからこそ、万博では思い切り食を楽しみました!


理由② 通期パスの圧倒的コスパ
大阪万博の来場者数を大きく押し上げた要因のひとつが「通期パス」の存在です。
一度購入すれば開催期間中、何度でも入場できるというシンプルな仕組みでしたが、そのコスパの高さは口コミで一気に広がりました。
万博会場は広く、予約必須のパビリオンやイベントも多く、一日では回り切れません。
「何度も行けるからこそ、会場の隅々まで味わえる」のです!


さらに、通期パス購入者向けに限定特典や割引が用意されたのも話題を後押し。
結果として「一度きりの万博体験」ではなく、「何度も行って発見があるイベント」へと進化し、リピーターの増加に直結したのです。
理由③ イタリア館の“本気”が光った
どのパビリオンも素晴らしいものでしたが、中でも特に存在感を放っていたのが「イタリア館」!
外観からして一目で分かる圧倒的なデザイン力。
まるで芸術作品のような建築で、入り口に立った瞬間に「これは他の国と違う」という空気感があり、芸術好きな私にとっては夢のような場所でした!
内部に入ると、イタリアの文化や歴史を象徴する展示が並びます。
ルネサンス絵画や現代アートの再現展示、最新の技術を取り入れたプロジェクションマッピングなどなど。
伝統と最先端を同時に体感できる空間に、まさに「おっ、本気を出してきた!!」と感じました!




また、本場さながらのエスプレッソやワイン、濃厚なジェラートも魅力的。
まるでミラノやフィレンツェの街角にいるかのような気持ちでしたね。
特にジェラートはSNSで「本場超えかも?」と話題になり、行列ができるほどの人気に。
こうした展示やグルメは「見るだけではなく、味わう・体験する」という点で他国のパビリオンと一線を画していました。

理由④ 大屋根リングは“見るだけで価値がある”
大阪万博のシンボル建築といえば「大屋根リング」。
実は「最大の木造建築物」として、ギネス世界記録に認定されているんですよ!

大迫力の存在感がありながら、心が落ち着く空間が演出できるのは、日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な技術と現代の工法をミックスして建築しているから。
まさに「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を表す建築物なんです。
下から見上げるもの良し、上からリング全体・会場全体を見渡すのも良し。
さらに昼と夜で全く異なる表情を見せるのも魅力の一つ。
青空とのコントラストも映えますが、夜空の下で煌々と輝くライトアップされた大屋根リングも忘れられない光景でした!

理由⑤ ミャクミャクが国民的キャラに
「なんかキモくない?」と当初は賛否両論だった公式キャラ「ミャクミャク」。
しかしグッズ展開やSNSでの二次創作により、子どもから大人まで人気に!
ショップではレアミャクミャクを求めて連日大行列からの売り切れ続出でした。



また会場内だけでなく、街中でも毎日のように「ミャクミャクグッズを持った人」を見かけるほど。
印象的で皆の記憶に残るデザインで、一周回ってカワイイ!と愛されるミャクミャクです。


理由⑥ SNSが情報拡散を加速させた
「◯◯パビリオンの待ち時間」「今が穴場の時間帯」「限定グルメが美味しい!」
こうした情報がSNSで即座に拡散され、来場者の行動をスムーズにしました。

引用:万博GO「待ち時間」
私も9月の連休という大混雑の日に、初万博メンバーで行くことになった時は心配で心配で…
でも実際は、行きの電車の中や、ゲートでの待ち時間に「○○パビリオンは比較的早く入れるらしいよ!」「あのレストラン、SNSで話題になってた!」と情報を共有してました。


理由⑦ アクセス改善と交通インフラの工夫
大規模イベントでは「会場までスムーズに行けるかどうか」が満足度を大きく左右しますが、大阪万博ではこの点にもしっかりと工夫が凝らされていました。
- JRや地下鉄の増便で混雑緩和
- シャトルバスの運行で「座って行ける」安心感
- 案内板やサインが充実した歩行者導線
「会場に行くまでが快適」「花火や夜景までしっかり楽しんでも帰りやすい」というのは大きなストレス軽減につながりました!


理由⑧ ボランティアやスタッフの親切な対応
建築や展示、イベント・パフォーマンスだけでなく、ボランティアやスタッフの皆様の力も大きいです!
会場はとにかく広く、初めて訪れる人にとっては迷いやすい…
そんなとき、至るところで見かけるボランティアが笑顔で道案内をしてくれるのは非常に安心感がありました。
私は一日に何度助けてもらったことか…(感謝してます!ありがとうございます!!)
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さらに、SNS上には「○○パビリオンのスタッフさん、面白すぎる」といった投稿もたくさん拡散されていましたね。
子連れや高齢者はもちろん、誰に対してふるまわれる細やかな気遣いは、ハード面では補えない「人だからこそできるおもてなし」。
満足度の高さは、あまりの広さに疲れ果て、想像以上の待ち時間にイライラしがちな来場者を楽しませてくれる、ユーモアあふれるボランティア・スタッフの皆様のおかげです!
理由⑨ 夜間イベントやライトアップの演出
昼とは全く違う幻想的な空間を楽しめる夜間演出も大きな魅力!
私もライトアップされた会場がキレイすぎて、大量に写真を撮ってしまいました。

また、花火などのイベントも「夜までいたい」「夕方から行きたい」という需要につながったのではないでしょうか?
「昼と夜で二度楽しめる」ことが、通期パス利用やリピーターを増やす要因となりました。



成功の影にあったSNSの存在とは
SNSは単なる情報共有の場ではなく「もうひとつの会場」としての役割を果たしました。
万博に行って感動した人がSNSに投稿したら、だれかがコメントしたり、拡散したり。
どんどん「万博の輪」が広がっていきました。
私の周りで「万博なんて大したことない」とか言ってた人たちが、「外国の写真かと思ったら万博だった!」「万博であれもこれも楽しめるの!?」と興味津々に言い出だして…
日々投稿される非日常的な写真や体験談・口コミに影響されて、万博のチケット買っちゃった!なんて人も多いのでは?


リアルタイムで情報を得られるだけでなく「百聞は一見に如かず!」「みんなが行っているから自分も行きたい」という同調効果が働き、来場者を一気に増やしました。
横浜花博2027はどうなるか予想
引用:横浜花博公式HP
大阪・関西万博の成功を受け、次に注目されているのが 2027年に開催される「横浜花博(GREEN×EXPO 2027)」 。
(開催期間:2027年3月19日(金)~ 2027年9月26日(日))
テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、大阪万博の理念を引き継ぎながら、“自然とテクノロジーの共生”を掲げています。
横浜花博の最大の魅力は、何といっても「花と緑」というビジュアルの強さ!
SNS時代において、写真や動画映えする要素を持っていることは非常に重要です。
大阪万博でSNSが情報拡散を加速させたように、花博でも「写真を撮って共有したくなる空間づくり」が鍵を握るでしょう。
① 映えるフォトスポットが来場者を呼び込む
花博では、季節ごとに異なる花の演出や、光と植物を融合させたアート展示が予定されています。
開催直後は600本の桜が見頃を迎え、閉幕の9月まで行くたびに違う景色を楽しめるのではないでしょうか?
昼間は世界各国から集まった1000万株を超える色とりどりの花の海、夜はライトアップされた幻想的な庭園など、写真に撮りたくなる仕掛けが満載!
来場者のSNS投稿が自然と広がり、宣伝効果を生み出すことが期待されています。
② 「リアル×デジタル」の融合がテーマになる
さらに注目したいのが、最新テクノロジーの導入!
大阪万博ではスマホアプリと連動して予約や混雑状況チェックができたように、その運営ノウハウが花博にも活かされる可能性アリです。
それから、「花博」と言われると、なんとなく屋外の公園のようなところをゆったり歩くだけのイメージがありません?
コンテンツについても大阪万博と同様、パフォーマンスステージや伝統工芸の展示、さらにはバーチャル体験なども予定されているようですよ!
花の色や香りといった「リアル」を味わいながら、「デジタル」で学ぶ。
興味深いイベントになること間違いなし!
③ 横浜という立地が持つ強み
開催地・横浜は東京からのアクセスも良く、観光・グルメ・宿泊のバランスが取れた都市。
「ついでに行ける」「何度でも訪れたくなる」環境が整っています。
大阪万博のように“イベントを中心に街が動く”構造ができれば、地域経済の活性化にもつながるでしょう。
④ 成功のカギは「SNS連動」と「リピーター戦略」
大阪万博での成功事例を踏まえると、花博も「SNSでの発信を促す仕組み」や「通期パスの導入」がポイントになります。
来場者自身が“広報担当”となり、リアルな感想や写真をシェアすることで、自然発生的な盛り上がりを生む。
さらに、季節ごとに異なる花を楽しめる設計のほか、上記で紹介した展示や体験、花博ならではのグルメなど、「また来たい」と思わせる継続的な人気が期待できるでしょう。
まとめ
大阪・関西万博は「料理」「建築」「キャラクター」「イベント演出」といった多面的な魅力に加え、何よりも SNSの存在 が大きな成功要因だったと思います。
だれかの素敵な写真や感動体験が、次の来場者へ。
そうやってどんどん「万博ファン」が増えていきました。
次回の横浜花博でも「現地体験+SNS拡散」が組み合わさることで、新たな成功物語が描かれるでしょう。