新年早々、芸能界から飛び込んできたのは、人気芸人・かまいたち山内健司さんの「ホテル炎上エピソード」。

自身のYouTubeチャンネルで明かされたのは、那須の高級ホテルで起きた「サービスのズレ」によるトラブルでした。

しかもその引き金となったのは、「エコ清掃」という一見スマートで環境意識の高いシステム。



しかし実際には、「ベッドがぐしゃぐしゃのまま」「コーヒーのカスが放置」「使ってもいない電子タバコの吸い殻が残されていた」など、宿泊者として信じがたい状況が連続したといいます。

この出来事は、個人の不満を超え、今の観光業界が抱える“見えない歪み”を映す鏡とも言えるのではないでしょうか。

本記事では、山内さんの体験を軸に「エコ清掃」の実態、そしてホテル業界のサービス変質について掘り下げていきます。

まさかの「くしゃくしゃベッド」 山内が体験した違和感

「正直、もう二度と行きたくないと思った。」

そう語ったのは、かまいたち山内健司さん。

お正月に家族で訪れた那須の高級ホテルでのある体験が、彼に深い失望を与えました。

この出来事が明かされたのは、自身のYouTubeチャンネル内。

正月旅行で起きたその「一件」は、軽快なトークの中でも明らかに異質な怒りがにじむものでした。

画像・写真1/5)かまいたち山内「俺は許さない」1泊12万円高級 ...

奮発した12万円の宿で、まさかのトラブル

那須には別荘を持つ友人家族がおり、それをきっかけに家族ぐるみでの旅行を計画した山内さん。

せっかくの年始だからと、1泊12万円という高価格帯のホテルを予約。

期待に胸を膨らませながらチェックインを済ませた彼に提示されたのが、「清掃スタイルの選択」でした。

選べるのは2種類。「通常清掃」か「エコ清掃」。

エコ清掃は、シーツやタオル類を交換せず、簡素化された掃除を行うというもので、環境配慮の一環として多くのホテルが取り入れつつある制度です。

山内さんは「シーツは毎日変えなくていいし、それで全然問題ない」と気軽に選択。

ところが、それが大きな誤算につながっていくのです。

2日目の夜に見た「くしゃくしゃのまま」のベッド

楽しい1日を終え、ホテルに戻った山内さん家族。

しかし、ドアを開けた瞬間、彼は愕然とします。

目の前にあったのは、朝起きた時のまま、くしゃくしゃのベッド。

シーツの交換は承知していたものの、「ベッドメイクすらしない」とは想像もしていなかったのです。

動画内でも、「いや、それエコか?ってなるでしょ」と、当時の戸惑いと落胆を振り返っています。

見逃せなかった「細部の不備」

失望はそれだけにとどまりませんでした。

部屋のあちこちには、掃除が行き届いていない痕跡が残っていたといいます。

たとえば──

  • コーヒーメーカーに豆のカスが散乱したまま

  • ドライヤーの位置は変わっておらず、使ったままの様子

  • さらに決定的だったのが、電子タバコの吸い殻らしき物体が2本、テーブルの上に置かれていたこと

山内さん本人はタバコを吸わないため、当然「それは自分のものではない」。

清掃員の落とし物か、あるいは前の宿泊者の忘れ物だったのか──

いずれにしても、高級ホテルとしてはあり得ない管理体制です。

妻からは「ホテルに言った方がいいんじゃない?」という提案もありましたが、山内さんはそれを避けました。

その理由は、「謝られたら、もう動画で話せなくなるから」。

芸人としてのネタとして記憶に留める選択をした裏には、「これ以上関わりたくない」という静かな怒りもあったのではないでしょうか。

エコ清掃は本当に環境のため? 利用者との認識のズレ

「地球にやさしい」という言葉は、時に都合よく使われることがあります。

かまいたち山内さんが経験した「エコ清掃トラブル」は、まさにその象徴でした。

彼が受けたサービス内容は、果たして本当に「環境のため」だったのでしょうか。

本来の「エコ清掃」とは何を指すのか?

近年、SDGsの広まりとともに、多くのホテルが「エコ清掃」や「連泊清掃簡略化プラン」を導入しています。

その目的は主に以下のようなものです。

  • 水や電力、洗剤の使用量を削減

  • リネン類の洗濯頻度を下げ、CO2排出を抑制

  • 資源のムダを減らすことで、持続可能な運営を実現

つまり、「清掃をしない」のではなく、「必要以上に洗わない・交換しない」という考え方が基本です。

 

一般的に含まれる「エコ清掃」の内容

ホテル業界での通例をもとにすると、エコ清掃とは以下のような対応を意味します。

  • リネン類の交換を省略(シーツ、ナイトウェア、枕カバーなど)

  • タオルやゴミは交換・回収される

  • ベッドは整えるが、シーツは交換しない

  • 水回り(バス・洗面)は軽めに清掃

つまり、「最低限の清掃は行うが、不要な取り替えはしない」というのが正しい運用です。

 

一方、山内さんの体験を振り返ると──

  • ベッドは整えられておらず「くしゃくしゃのまま」

  • コーヒーメーカーの使用跡が放置

  • ゴミ(吸い殻)の放置が確認された

  • スタッフからの説明も曖昧だった

つまり、一般的な「エコ清掃」の基準を下回る対応が行われていたのです。

本来の目的である「環境配慮」よりも、「清掃作業を省くこと」が前面に出ていたようにも見えます。

「清掃不要」と「エコ清掃」の混同がトラブルの原因に

ホテル業界の中には、「清掃を一切行わない」ことを「エコ」と称する施設も増えています。

たとえば、ビジネスホテルなどでは──

  • 清掃不要プラン → タオルのみ交換、室内ノータッチ

  • 清掃回数削減 → 一定日数ごとにしか清掃が入らない

こうした仕組みが「エコ清掃」と呼ばれているケースもありますが、宿泊者にとっての“エコ”と、ホテル側の“エコ”が一致していないのが現状です。

特に高級ホテルであれば、「ベッドを整えない」「ゴミを放置」といった対応は、たとえ説明されていたとしても、納得しづらいものでしょう。

 

「高級ホテルだから安心」はもはや幻想?

山内さんが支払った1泊12万円という価格帯を考えると、多くの人は「一流のホスピタリティ」を期待するはずです。

しかし、今回のように高額な料金を支払っても、サービスが削減されている実態がある以上、「金額=安心・高品質」とは言い切れなくなってきています。

顧客が求めるのは、「完璧なサービス」ではなく、「納得できる説明と選択肢」。

それが欠けた瞬間に、「エコ」はただの“手抜き”と受け取られてしまうのです。

 

山内さんは、自ら望んで「エコ清掃」を選びました。

地球環境のために、そこまで不便にはならないだろうと、善意をもって判断したのです。

しかしその結果、ベッドは整えられず、見知らぬ吸い殻に嫌悪感を抱くこととなりました。

「これがエコ清掃?本当に?」という疑問が、怒りとともに心に残ってしまったのです。

ホテル特定作業が加熱 候補に挙がる3つの宿

山内さん自身が「ホテル名はもちろん出しません」と断言したにもかかわらず、ネット上では例のホテルを巡って特定作業が加熱しています。

1泊12万円、那須、高級路線、エコ清掃、コーヒーメーカー、ベッド未整備──

数々のヒントから、複数のホテルが候補として浮かび上がっているのです。

ここでは、該当しうるホテルを“あくまで推測の範囲”として紹介していきます。

 

候補①:ホテルエピナール那須

ホテルエピナール那須<公式>|那須の宿泊・日帰り・観光には ...

引用元:ホテルエピナール那須公式サイト

那須エリア屈指の大型リゾートホテル。

正月価格で1泊10万円を超える部屋もあり、家族連れにも高い人気を誇ります。

注目すべきは、公式サイトで明確に「ECO割」を導入している点。

  • 「清掃不要申請」で割引が受けられる

  • 対象はベッドメイクやアメニティ補充の省略

  • SNS上にも「エピナールのエコ清掃はベッドそのままだった」という投稿が存在

これらの条件が、山内さんの語った内容と多く一致しており、有力候補の一つと見なされています。

 

候補②:リゾナーレ那須(星野リゾート)

リゾナーレ那須【公式】 | Hoshino Resorts RISONARE Nasu

引用元:リゾナーレ那須公式サイト

星野リゾートが運営する高級自然派リゾート。

こちらも「エコ清掃」を積極的に導入しており、SDGs意識の高さが売りです。

  • 宿泊料金は比較的高額

  • エコ対応やアメニティ制限は徹底されている

  • ただし、ベッドメイクの有無については確認できる情報が少ない

また、星野リゾート自体がホスピタリティに非常に敏感な企業であるため、「吸い殻放置」などの対応があるかどうかは疑問視されています。

候補③:那須温泉 山楽

公式】那須温泉 山楽 | 大正十二年創業 源泉掛け流し露天風呂

引用元:那須温泉 山楽 公式サイト

皇族の宿泊実績もある由緒ある老舗高級旅館。

  • 伝統的な旅館スタイルで、和室中心

  • サービスは至れり尽くせりが基本

  • 「エコ清掃」のような仕組みは導入していない可能性も高い

そのため、「山楽が今回のホテルである可能性は低いのでは?」という見方が主流です。

 

その他の可能性:ヴィラ型・別荘型宿泊施設

那須には「ホテル」という形態だけでなく、高級ヴィラや一棟貸しタイプの宿泊施設も豊富です。

  • コーヒーメーカー常備

  • フロントサービスが簡素

  • エコ清掃の名のもとで“入室しない”方式を採用している施設も存在

山内さんは動画内で「ホテル」と表現していましたが、広義に“宿泊施設”として話していた可能性もあるため、この線も無視はできません。

 

ホテル名は明かされていないものの、ここまで世間の注目が集まるということは──

それだけ多くの人が、「もしかしてうちの体験と似てる…?」と共感している証でもあるのかもしれません。

なぜ高級ホテルでも起こる? 業界が抱える深刻な問題

「1泊12万円も払って、これ?」

多くの人がそう思ったことでしょう。

しかし今回の一件は、単なる「サービスの失敗」ではなく、ホテル業界の構造的な問題が浮き彫りになった出来事でもあります。

 

清掃現場の“人手不足”という現実

ここ数年、ホテル業界では深刻な清掃スタッフ不足が続いています。

その背景には──

  • 少子高齢化による人材供給の減少

  • コロナ禍による離職と非正規雇用の増加

  • 清掃業務の「きつい・汚い・給料安い」という三重苦

  • 外国人労働者への過度な依存

特に地方のリゾート地では、人手の確保が追いつかず、経験の浅い人員や業者委託でまかなっている現場も少なくありません。

結果、清掃のクオリティやマナー、手順が標準化されないまま、「見切り発車」のように業務が進行する事態が生じています。

「伝わらない説明」がトラブルの引き金に

今回の「エコ清掃」も、制度そのものが悪いわけではありません。

問題なのは、「何が省略され、何が行われるか」が明確に伝えられていなかったこと。

  • ベッドメイクはしないのか?

  • ゴミは誰が片付けるのか?

  • アメニティは補充されるのか?

チェックイン時にきちんと説明し、納得の上で選択できていれば、トラブルは避けられた可能性が高いのです。

しかし現場では、マニュアル化が不十分なまま「とりあえず選ばせるだけ」になっており、宿泊者との期待値のズレが拡大しています。

実は“高級ホテルほど説明が少ない”矛盾

意外にも、価格帯が上がるほどに“説明が簡素化される”ケースが増えています。

その理由は──

  • 客の理解力が高いと勝手に想定される

  • いちいち説明するのは無粋という美学

  • フロントが混雑しやすく、時間短縮が求められる

しかし実際は、価格が高いからこそ“察してほしい”サービスが必要なのです。

ベッドが整えられていなければ、たとえ説明済みでも「何か忘れたのでは?」と感じてしまうのが人間の心理。

説明不足と“高級感演出”の板挟みが、逆にクレームや炎上を招く原因となっています。

「エコの皮をかぶったコスト削減」が進行中

業界の裏側を見ていくと、エコ清掃という言葉が「人件費削減のカバー用語」として使われる場面も増えています。

  • 連泊中の清掃回数を減らす

  • タオルやアメニティの補充を省略する

  • シーツ交換やバスルーム清掃を簡略化

確かに環境負荷は減るかもしれません。

しかしその分、宿泊者の満足度や快適さが削られているのもまた事実。

「エコだから」と言えば聞こえは良いものの、実態は「手抜き」と紙一重──。

そう感じる客が増えているのも無理はありません。

山内さんの怒りが投げかけたもの

山内さんの一件は、単なる愚痴や文句ではなく、日本のホテル業界が直面している「価値のズレ」をあぶり出すものでした。

  • 利用者の期待と現実

  • サービスの意味と説明責任

  • ホスピタリティの本質

エコ清掃が進化すべきは、「やらない理由」を掲げることではなく、「どうすれば納得してもらえるか」という視点のはず。

価格に見合う満足度を提供するには、システムの透明性と、対話の丁寧さが欠かせません。